路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

定期券での乗りこし清算の誤解

吹く風に涼しさを感じてきましたね。

一方、この一週間は台風に
翻弄(ほんろう)されたのですが、
幸い愛知県では目立った被害はなく
通常運転で過ごすことができました。

ただ、岩手県などに地域によっては
甚大な被害が出たところもあるので
「明日は我が身」のような怖さも感じます。

程よい風雨は良しにしても、
台風のように極端な風雨は困ったものです。

さて、話はガラリと変わり、
今日は”定期券”のお話です。

私の営業所をはじめ、路線バスや鉄道では
定期券が発売されています。

私もウェディングプランナー時代は
電車通勤でしたから通勤定期を使って
いたのですが、意外に知られていないのが
“乗りこし”に関するルールです。

例えば、

大阪から名古屋までの
定期券を持っていたとします。
この区間の普通運賃は5,000円です。

その人が東京まで乗りこしました。
東京で支払う追加料金はいくらでしょう?

普通運賃は…

大阪

|普通運賃5,000円

名古屋

|普通運賃8,000円

東京

ちなみに、大阪で東京までの切符を買って
東京まで一気に乗車したときの
通し運賃は10,000円です。

答えは

8,000円です!!

「えっ、5,000円じゃないの?」
と、思った方も多いのではないでしょうか。

多くの方は、大阪で東京までの切符を買うと
10,000円なんだから、差額の5,000円を
追加で支払えばいいのでは?

と思っているでしょう。

しかし、定期券で乗りこすときは
「名古屋で一旦改札を出た」
と言う扱いをしますので、
名古屋で東京までの切符を改めて買う時の
運賃8,000円が適応されるのです。

運賃計算は事業者ごとのルールによりますが
ほとんどの事業者がこのような
計算方法を用いています。

この計算方法はバスでも用いられており
私の営業所でも乗りこしについては
この方法で運賃を計算します。

定期券はその”区間”を定期利用することを
約束する代わりに運賃を割引する
サービスですから区間外は
改めて運賃を請求するスタンスなんです。

こうサクッと説明していますが、
実際の運行では定期券を提示された後
区間運賃を調べなければいけないので
結構手間なんですよ(-_-;)

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