路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

終車、サラリーマンが発した意外な一言とは?

「金曜日の夜」→酔っ払い
「雨」→大渋滞

こんな図式が成立する日の乗務は
何かとブルーになります。

正直、乗務する路線によっては
金曜日の夜と言えども閑古鳥が鳴く
路線もあるのですが、
残念ながら昨夜は駅と住宅街を
結ぶ基幹路線の乗務でした。

(酔っ払いが多く酒臭いんですよね)

ただ、そんな覚悟とは裏腹に
渋滞も気にならず、
酔っ払いもほとんどいなかったので

「なんだ、楽勝じゃん!」

と、余裕で運転していたのですが
やはり、事件は”終車”で起きるものです。

昨夜の終車はざっと10名ほど。

とある交差点で信号待ちになったところ
中年のサラリーマンが前に進んできます。

(両替かな?)

ちょうど前のバス停と次のバス停の
中間地点くらいの場所だったので
そう思ったのですが、
次の瞬間、サラリーマンが発した言葉は…

『吐きそうなので降ろしてもらえますか?』

さすがに周囲の目もあり小声でしたが、
言われた瞬間、私の頭の中では…

(この場所で!?)

(バス停外だから断るか?)

(生理現象だから仕方ないか?)

(吐かれたら困るし…)

こんなことが脳裏をよぎります。

結局、一種の生理現象ですし、
何より吐かれては感染症などのリスクも
伴いますから…

「特別に対応しますが、ご注意くださいね」

と”優しく”声を掛けてドアを開けます。

「すみません」

男性はそのまま駆け足で
闇夜に消えていきましたが
トイレに間に合ったのでしょうか??

さて、残された乗客には

「体調不良のお客様がみえたので…」

とアナウンスで案内をして、
終点で営業所に電話を入れておきます。

帰庫後、点呼場に戻ると

「吐かれなくてよかったね」

と、助役は笑いながら話かけてきましたが
その後を追うように先輩の運転士が

「俺は吐かれたけどね」

と、その後30分にわたり
悲惨な終車体験を聞かせてくれました。

あと2か月もすれば忘年会シーズンですが
飲み過ぎにはご注意を!

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