路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

割り切らないとバス運転士は務まりません

どんな仕事でも”ストレス”があるのですが、私がバスの運転士をやっていてストレスを感じるのは「交通マナー(と言うよりルール)」についてですね。

今朝も右折レーンの先頭で信号待ちをしていると、左側からウィンカーも出さずに乗用車が平然と割り込んできます。

「どうせ、青に変わる前に走り去るだろう…」と思ったのですが、案の定、信号が青に変わる直前に発進していきましたね。警察がいれば「進路変更禁止違反」と「信号無視(赤色等)違反」で検挙と言ったところなんでしょうが、こういう時に警察やパトカーはいないものです。

こういう時は「スリップしてガードレールにでも激突すればいいのに…」と悪魔の声が心の中でささやきます。(さすがに「人身事故でも起こせ!」とまでは思いませんけどね。)

一方、路線バスは”制限速度を少しオーバーした”、”黄色で交差点を通過した”、”ヘッドライトが切れている”など、「あれって、違反なんじゃないの?」と思われる行為を見られると、「正義感を持った方」が営業所に電話をしてくるわけです。

正直、違反であれば内容は真摯に受け止めなければいけないと思いますが、中には「トロトロ走るなら追い抜かさせろ!」「バスが出発時に割り込んできた!」と言った身勝手な事を行ってくる輩もいるそうです。

この手に関しては「制限速度で走って何が悪い!」「乗合自動車発進妨害違反って言葉知らないの?」「乗せてるのは”人”だ!」と言い返してやりたい分野の話ですが、正直、どんな感じで電話応対しているのかはわかりません。

さて、少しだけ毒気のあることを書きましたが、今朝のような出来事があると「理不尽なことが多い」と言うことを感じさせられます。

最たる例は先程のように明かに無謀な運転をしている輩が野放しにされ、真面目に走っている路線バスが”弱者”になっていると言う点です。ちなみに、同じ職業ドライバーでもトラックやダンプに注文を言ってくる人は少ないのです。

大方、周囲のバスに対する印象は「バスだから…」ではなく「バスなのに…」なんですね。

「それはプロドライバーだから」と思われる方もいると思いますが、だからと言って高給であったり法的に何か保護されているなど恩恵を受けているわけでもありません。

実際、トラックに乗っていた時期もありますが、この手のストレスや注文はバス運転士のほうが多いですね。

しかし、考えても見れば、数十万円と言う大金を払って大型二種免許を取得してバス運転士になってもこれが現実なんです。

「バス運転士が不足している!」「成り手がいない!」と言われますが、物事には必ず”理由”があると思うのですが、こういったことも一因だと考えます。

少々悲観的な内容になりましたが、要するに物事を真面目に考えてしまう人はプライドやモチベーションを維持していくのは大変な仕事であると言うことです。

つまり「割り切り」が大事と言うことですね。

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