路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

バス運転中の周囲のハプニング。停車する?

2019年、平成最後の年となりました。今年もよろしくお願いします。

さて、最近すっかり更新頻度が落ちたブログですが、繁忙7割、怠け3割と言った感じです。もちろん繁忙は仕事の関係なのですが、副班長と言うポジション柄、新人さんの指導や会議への出席など、乗務以外の仕事にも追われていますので… と、いいわけからスタート(汗)

さて、いつもは重い話を掘り下げるのですが、たまには”good job “な米国のニュースから・・・

冷え込みが厳しかった昨年12月22日、幹線道路の陸橋上で起きた救出劇。幼児用の衣服を着ておしめも付けていた女の子の幼児はよちよち歩いたり、走り出したりするなどして交差点へ近付いていたという。


運転手は幼児を確保すると車内の運転席で抱きかかえるなどしていた。おびえてもいた幼児の体は冷え切っており、車内にいた女性の乗客が冬物のコートを脱いでくるませる善意も示していた。

運行組織が公表したビデオ映像には、運転手が幼児の頭の髪をなでながら話し掛ける様子が映っていた。幼児が運転手の腕の中で間もなく眠りこける姿もとらえていた。幼児にけがはなかった。

2019.1.13 CNN

このニュースは米国での出来事ですが、正直、バスを運転していると色々な光景を目にします。代表例は「交通事故」なのですが、これ以外にも「自転車に乗っていたおじいちゃんが強風にあおられ転倒」「通行人が熱中症らしい症状で倒れる」「小学生がうずくまって泣いている」など色々です。

で、問題は、このようなハプニングに遭遇したときにどのように対処するのか? です。みなさんが運転士ならどうしますか?

私が新人さんに教えるときは、人命に関わりそうなものは絶対、それ以外、悩めるようなケースは可能な限り停車し声を掛けるように教えています。

と、言うのも、昔の話ですが、ある路線を走っているときに、 自転車に乗っていたおじいちゃんが強風にあおられ転倒した場面に遭遇しました。別段、バスと接触したわけでもなく側方通過でもなく、単なる前方で発生した単独事故(転倒)なので、そのまま通過してもよかったのですが、「頭を打って・・・」と最悪のケースが脳裏を過ぎったこともあり停車し声を掛けることに。幸い「大丈夫、大丈夫・・・」とのことですぐに運転を再開。

一見、普通の行動なのですが、例えば、無視して通過した場合どうなるのでしょう?

少し意地悪な例えになりますが、おじいちゃんが「バスが通過したときに…」と誤った状況を周囲に話すと、「バスが当て逃げしたの?」と誤解を招く可能性があるわけです。大袈裟かもしれませんが、路線バスって目立つ乗り物なのでこういった誤解はゼロではありません。

実際、このような例に限らず、「路線バスが…」と苦情が入り映像等で調べてみたら何の問題もなかった、と言うことは多々あります。 もちろん、今回のニュースのように誰の目から見ても明らかにマズイケースは停車しますが、「人道的に…」とあるべきところ、そう言った無用なトラブルを未然に防ぐことを目的に、停車するよう教えている部分も少なからずあるのが正直なところです。

まぁ、止まったら止まったで「バスが途中で止まったから遅れた! 乗り継ぎに間に合わなかった!」と言うトホホな苦情が入ることもありますが…

このあたり、都心を走る路線バスと、地方を走る路線バスでは状況が異なるかもしれませんが、多くの路線バス(コミュニティバス)は人の目が少ない過疎地を走りますので、苦情や無用なトラブルと言った次元ではなく、”気配り”も必要だと思いますね。

では、今年も色々情報発信できるように頑張って行きますので、よろしくお願いします。

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