路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

夜行バス運転経験者が語る「睡魔」との格闘

私自身、路線バスの運転士という立場から、高速バスや観光バスの話題が少なめなのですが、今日は同業他社から転職した先輩の話しをもとに『夜行バス』について少し書いてみようと思います。

ちなみに夜行バスと書いていますが、業界では『新高速乗合バス』と呼ばれる制度の下で運行されています。ただ、新高速乗合バス制度と聞いてもピンと来ない方も多いと思いますので、今日の記事では「夜行バス」と紹介していきます。

さて、その先輩は愛知県では大手のバス会社から転職された方なのですが、主な乗務は夜行バス(担当路線は関西や中国地方)をメインに担当されていたそうです。

当然、愛知県が出発地となる夜行バスですのでツーマン運転が基本だったそうですが、いくらツーマン運転で交代しながらでも「眠いものは眠い」と言うのが本音だそうです。

特に、景色がない単調な高速道路を走ることによる影響が大きいそうで、暗い中「大阪まであと100km」とか「広島まであと300km」と言う案内標識を見る度に「まだ遠いなぁ」と途方に暮れたそうです。

確かに、人間は昼間に活動して夜は寝る”動物”ですので、いくら休憩しながらでも眠くなるのは理解できますね。

ちなみに運転士が休憩するスペースは床下の専用室になりますが、「瞬きをしたら休憩が終わっていた(あっという間に時間が経過していた)」なんてことも結構あったそうです。

先輩曰く「枕が変わってもサッと寝ることができる体質なら問題ないけど、神経質だと夜行は大変だよ」さらに「若いうちはいいけど、やっぱり年齢を重ねると休憩していてもキツイね」とのこと。

つい「僕には無理ですね」と即答してしまいました(笑)

あと、最近は「所定の休憩場所以外でも、眠気を感じたらサービスエリアに入って休憩するように」と事業者から指導されているそうですが、やはり所定以外のサービスエリアに停車すると乗客の視線(気まずさ)を感じることもあるそうです。

点検ハンマーを片手に車両点検をする素振りを見せつつ車外でストレッチ(休憩)をすることもあったとか…

このあたりは夜行バスの運転士ならでは意見かもしれません。

そんな経験を経て転職された先輩ですが、今の路線バス乗務には非常に満足しているそうです。

やはり「夜寝ることができる」のが大きなポイントだそうで、「例え、日が昇る前(早朝)に起床するとしても、夜寝ることができる仕事のほうがいいよ!」とのこと。

実際、管理が行き届いている大手で、しかもツーマンで交代しながら運転していても「睡魔によるヒヤリハットはあったよ」と語っていた先輩。

明日から8月、夏休みも本番を迎え夜行バスも繁忙期を迎えますが、くれぐれも事故のニュースは聞きたくないものです。

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