路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

国交省「悪質事業者の許可を取り消す」のはいいですが、旅行会社の責任は?

最近、ハードな乗務が続いていたのでブログの更新が滞り気味でした。

ちなみにハードとは、例えば「朝5時から21時まで乗務して、翌日5時に出勤する…」と言うような感じです。関連法規で定められている範囲内なので建前上問題ないのですが、本音は「しんどい」ですね。

まぁ、このような勤務はどの業種でも起こり得る話なので声高に言う気はありませんが、バス運転士に関しては「事故=人命」に直結する仕事だけに基準・運用は慎重に考えてほしいものです。

そんな中、長野の事故に関連して「国交省が法令違反を繰り返す事業者の許可を取り消す…」と言うニュースを見たのですが、そもそも最低運賃が導入されているにも関わらず、そこから値切ってくるツアー会社にもメスが入らないといけないのに未だに動きがないのが気になるところです。

個人的には杜撰(ずさん)な管理体制の事業者は淘汰されるべきだと思いますので基本的には賛成なのですが、旅行会社との関係もしっかり検証して改善してもらわないと体質は変わらないでしょうね。

それにしても『”事故が起きてから対応する”と言う後手後手の対応はどうにかならないか?』と言うことを毎回思います。

正直、長野の事故が起こる前から「また関越道のような事故は起こるだろう…」と予見していた運転士も多いはずなのですが、予見している人が多くても行政や立法機関が機能しないと結局悲惨な事故を引き起こしてしまいます。(基準を遵守する事業者の姿勢も重要ですが…)

このあたりは「交通ルールを取り締まる警察力に限界があるため、見過ごされている重大違反が多い」のと同じように感じますがいかがでしょう?

日に日に事故の話題は”制度”の話にシフトされつつありますが、多くの犠牲者を出したことは風化させてはいけないと思います。

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