路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

ダンプが小学生をひき逃げしたニュース。事故瞬間の映像を見ると心が痛みます。

今日はお休みでしたので昼は妻とのんびり過ごしていたのですが、昼食を済ませてテレビをつけると「小学1年生の男児がダンプにひき逃げされ死亡」と言う痛ましいニュースが放送されていました。

まず、事故に遭われた方のご冥福をお祈りいたします。

さて、この事故は各方面で報道されていましたのでご存知の方も多いと思いますが、何より痛ましかったのが防犯カメラの映像に事故の瞬間(横断歩道のある交差点での左折巻き込み)がしっかり映されていたという点です。

東京町田小学生がダンプの左折巻き込み事故に(C)FNN

ニュースではご覧の防犯カメラの映像も映し出されており、見ていた妻も「あー、危ない!」と声を上げたほどですが、この事故で命を落としたと思うと何ともショッキングなのが本音です。

それにしても、止まることなく走り去ったドライバーには怒りを感じる方が多いのではないでしょうか? 少なからず衝撃があったわけですから「知らなかった」では済まされないのですが、映像を見るとなんの躊躇(ちゅうちょ)もなく走り去っています。

ちなみにダンプは3km離れた場所で確保されたそうですが、職業ドライバー(特に大型車両)であれば交差点での”左折巻き込み”が怖いのは理解しているはずなのですが、職業ドライバーと言っても、結局、危険予知や判断力は個人差だと痛感させられます。

実際、信号のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしており、私(路線バス)は止まっても対向車は止まらず横断歩道を通過していく車も多いですし、今回のような左折でもかなりのスピードで曲がっていく大型車も多く見かけます。なによりフロントガラスにフィルムが貼ってある明らかな違反車両が野放しになっているのも現在の車社会における問題点だと思います。

一日中車に乗るようになってから感じるのですが、悪質とまではいかなくても前述のような「おまえ、そのうち事故るぞ!」と思える横着なドライバーは想像以上に多いですから、ドライバーの意識も去ることながら、取り締まりや違反の厳罰化なども検討しないと事故は減らないように感じます。

このような交通事情の中、登校時間に小学生が一人で交差点を渡る怖さについても考えなければいけないのかもしれませんが、本来、歩行者が安全に渡れるのが横断歩道ですから「本質からズレている」と思われるかもしれません。

しかし、歩行者側も慎重に慎重を重ねないと安全に渡ることができないのが”日本の悲しい交通事情”だと思いますので、今回、子供を持つ親として、身内が交通事故にあった経験を持つ者として、また職業ドライバーとして事故の怖さを多くの方に知ってもらい、少しでも事故を減らせればとの思いからニュース画像も引用して記事を投稿させていただきました。

最後に、事故に遭われた方のご冥福をお祈りするとともに、今一度「車を運転すること」と言う点について考えていければと思います。

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