路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

冷房は弱風より強風が最適!?

7月に入り急に暑くなりましたね。

愛知県では連日30度を超える真夏日を
記録しており今日も最高気温は34度!

そのため、アイドリングストップ運動も
お休み中です(^_^)/~

さて、今日の話題はそんな猛暑を乗り切る
“人類の宝”とも言える冷房についてです。

路線バスの空調システムは
メーカーによって差はあるものの、
「温度」と「風量」が設定できるように
なっています。

多くの運転士は温度を設定して
自動モードで稼働させています。

例えば、
「設定温度→24度、風量→自動」
こんな感じです。

こうすると設定温度に達するまでは
強風でガンガン温度を下げていき、
適温になると風量が弱風になるのですが、
私の場合は常に強風モードをにしています。

と言うのも、『強風による体感温度』を
利用しているわけです。

ちょっと物理系の話になりますが、
「風速1mの風は体感温度を1度下げる」
って聞いたことないですか?

例えば、気温が30度の日に…
風速3mの風が吹けば体感温度は27度、
風速5mの風が吹けば体感温度は25度、
と言う感じです。

実際は湿度によっても変わりますので
あくまで参考ですが、
一般的に路線バスを利用する乗客は
乗った瞬間に”涼しさ”を求めますよね。

そう考えると弱風より強風のほうが
涼しさを感じやすいんです。

(さすがに冷えすぎてもいけませんから
設定温度は少し高めにしていますが…)

実際、効率の良い空調について調べてみると
鉄道車両の空調研究に関する文献に

『通勤車両では強い空気の流れ(風量)が
感じられるほうが喜ばれる。』

と書かれていましたから、
路線バスでの強風運転も
間違いではないような感じです。

ちなみに長時間乗車となる特急車両
(観光バス)は逆に静かな環境のほうが
好まれるそうです。

このような理論を話すと
「さすが元営業マン、お客様第一!」
と、思われるかもしれませんが、
実際のところは運転席が灼熱なんです。

この時期、大きなフロントガラスから
照りつける日差しによって
運転席は灼熱になります。

一度、車内の温度を調べたら…

●車内後方→29度
●中扉付近→27度
●運転席→32度

ドアからの熱気の影響もあるでしょうが、
乗客が快適な温度のとき、運転士は
熱中症の危険にさらされていたんです。

そのため強風で冷気を循環させて
車内を万遍なく冷やして心地よくしよう!

と思ったのがきっかけで
強風運転をしているのです。

今のところ乗客からのクレームはないですし
車内点検で客席に行くと適温みたいなので
当面、暑い日は強風で行こうと思います。

もっとも、真夏日は
弱風になることはありませんが…(-_-;)

みなさんも
熱中症には気を付けてくださいね。

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