24Sep
「運転士さん! 病院前で降りるから
領収書ちょうだい!」
突然、車内に男性の声が響き渡ります。
(えっ、何!?)
乗車している他のお客様から見れば
ビックリしてしまう光景ですが
私をはじめ運転士の中では
『領収書の常連さん』
として知られている方なので
「いつものこと」
と言う感じです。
知的障害の関係から
声が大きくなってしまうようです。
さて、バスを利用して領収書を
頼む機会は少ないと思いますが、
いざ領収書が必要になった場合
どうやってもらえばいいのでしょうか?
今回はバスの領収書事情について
解説していきましょう。
まず、領収書発行には大きく
二つの方法があります。
それは
●運転士が発行する方法
●営業所や窓口で発行する方法
このふたつです。
恐らく、多くの方は
「運転士に言えばその場でもらえる」
と思われているかもしれませんが
事業者によっては運転士は発行業務に
携わっていない(領収書をもっていない)
こともありますので確認が必要です。
そして気になるのが
「いつ、領収書を頼むのか?」
と言う点だと思います。
実は、運転士にとっても頼まれる
タイミングって結構重要なんですよ。
と言うのも、降車時に領収書を頼まれると
カバンから取り出して…
金額や日付を記入して…
取扱い者の印鑑を押して…
と、かなりの時間を要します。
おまけに、他の乗客からの
(早く出発してよ)
と言うオーラをヒシヒシ感じますので
できれば乗車時の早い段階で申告して
欲しいのが正直なところです。
余談ですが、稀に降車時に領収書を
頼まれた運転士がお客様に向って
「先に言ってくれる!」
と言い返して苦情になることも
あるようですが、そこは接客業でも
ありますから我慢しなければ
いけない部分だと思いますね。
ただ、先に申告してもらえると
信号待ちのタイミングで
領収書を用意しておくことができますので
運転士には一番ありがたいです。
あと注意したいのが
回数券など現金以外で
支払いをするときです。
一般的に、回数券は回数券を買う時に
お金を収受していますので
このタイミングでしか領収書を
発行することができません。
つまり、回数券を運賃箱に投入したときに
領収書を発行することはできませんので
「利用証明」や「区間証明」と言った
証明書を用意することになりますので
参考にしてくださいね。
最後に領収書など証明書類の
発行方法は事業者によって異なりますので
あらかじめご承知ください。