18Apr
「副班長」と言うポジションになって、教育に携わることが多くなったと同時に、色々な「裏情報」も耳にすることが多くなりました。
裏情報と言っても事故やクレームに接する機会が多くなった。と言う程度ですが、前職は顧客からのクレームや鳴り響く電話など、ストレスが原因で辞めているだけあって、あまり触れたくないのが本音です。
実際、バスの運転士に転職する人の中には私と似たような経歴を持つ方も多く、職種は異なりますが「周囲の雑音から隔離されたい」との想いで転職された方も多いですね。(私もその中の一人です)
さて、一般的にクレームと言うと「注文とは異なる商品が送られてきた」「打ち合わせ内容とは異なる」「従業員の態度が悪い」など利用客からのものが意識されると思います。
このあたりはバスも例外ではなく「運転士の態度が横柄」「運転が荒い」「あいさつがない」と言った利用客からのクレームも度々発生します。
一方、「ノロノロ走るな」「黄色信号で突っ込んできた」「割り込んだ」「クラクションを鳴らされた」と言った周囲のドライバーからのクレームもあるのが実情です。
ここがバスならではのクレーム事情ですね。
正直、危うく事故になりそうな運転に対してクレームを言うのは筋が通っているのですが、内勤者の話を聞くと残念ながら大半は「八つ当たり」「ストレスのはけ口」になっているクレームが多いのだそうです。
前から書いていますが、例えば同じような運転をされても『バスやタクシーには文句を言うが、ダンプや黒塗りの車には文句は言わない』のが”社会”というものです。
さらに問題なのが、「クレーム=悪=運転士が悪い」と言う判断をされてしまうこともゼロではありません。
このあたりは事業者の社風や管理職の人柄による部分が大きいので一概には言えませんが、他社から転職された方のなかにはこのような経験(運転士に責任を押しつける)を受けた方もいるようで、まさに”闇”と言った感じです。
このあたりの裏事情は運転士に転職してから肌で感じた部分なのですが、乗客に限らず周囲からクレームを入れられないようにする運転も求められるのが現代の運転士事情のような気がします。
「バスって肩身が狭い」と思っている私です。