24Apr
よく聞かれる質問のひとつに「路線バスって回送経路は決まっているんですか?」と言うものがあります。
まず、法律論から言うと回送であれば路線外を走っても何ら問題ありません。
もちろん「問題ない」と言っても大型通行禁止などと言った交通規制に抵触しない範囲でですが…
あとは事業者の判断です。
例えば、「この経路で回送しろ!」と細かく定めている事業者もあれば、「この経路が推奨だけど、状況によっては変更可能」としている事業者もあります。中には経路は決まっておらず「お好きにどうぞ!」と運転士任せの事業者もあるので一概に言えません。
さて、私の営業所の場合は二番目のスタイルになります。
一応、推奨経路は決まっていますが道路工事や事故の影響で推奨経路が混雑することもあるので、その状況によって運転士判断で異なる経路を選択できるようになっています。
とは言っても、私の場合はほぼ毎回同じ経路で回送します。
このあたりは「レストランでメニューを見て悩んでも、結局注文する料理は毎回同じ」と言うような感じです。
おかげで車庫に帰ったら「別の経路で回送した後続車に先を越されていた」と言うことも多々あるのですが、走り慣れた道のほうがいいですからね。
そんな回送事情ですが、今日はさすがに異なる経路で帰ってきました。
理由は交通事故です。
最後の一便走ったら車庫へ回送する予定だったのですが、途中、交通事故の影響で道路が上下線とも渋滞しています。
さすがにこの道を戻って回送する気にはなれず他の経路で回送することにしたのですが、たまに走る道路は新鮮でいいですね。
道幅も拡張工事をしたらしく推奨経路に比べて広く安全で気に入りました。
ただ、普段は路線バスが走らない道路なので、歩いている人からの注目の眼差しが向けられることがあるのがちょっと…
運転士のミーティングがあったら提案してみようと思う今日この頃です。