路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

困った学生さんの情報は運転士仲間で共有し、最後は「お呼び出し」です!

困った学生さんの情報は運転士仲間で共有し、最後は会社が出動します。

今朝ツイートしたのですが、今日は雨模様の愛知県です。この先、微妙な天気が続くみたいなので「梅雨入りかな?」と思っているのですがなんとも嫌な季節になりましたね。

朝はまだ涼しいのですが、ラッシュともなると車内は蒸し蒸しするのでフロントガラスが曇って困ります。当然、デフロスタ(フロントガラスへ熱風を送る装置)を始動させるのですが、こちらは熱風なので運転席は暑くて仕方ありません。

一方、エアコンをMAXにすると客席は極寒になってしまいますので、なんとも板挟みです。

ちなみに運転士での合言葉は「運転席優先」となっています(-_-;)

まぁ、実際は温度を低くしないと気分が悪くなる乗客がいるのも事実なので、日中よりラッシュのほうが温度設定は低めなのは確かです。

さて、ラッシュと言えば学生の利用が圧倒的なのですが、さすがに定期的に同じダイヤを担当すると「時間ギリギリにバス停に来る学生(駆け込み乗車)」「整理券を取らず、降車時に無言で現金だけ投入していく学生(IC使えよ!)」「イヤホンの音漏れがうるさい学生」など特徴のある乗客は自然とインプットしてしまいます。

恐らく、「大勢が利用するバスだから自分のことは覚えていないだろう!」と本人は思っている方も多いかもしれませんが、みなさんが思っている以上に運転士の頭にインプットされるんですよ。

(別にインプットしたいわけでもないのですが…)

逆に、毎日同じ便を利用していても普通に乗車している分にはまったく記憶に残りません。そこが運転士も”人”ということなのでしょうが、怖いのはそういう横着な乗客の情報は運転士や会社が共有しているということです。

(サービス業で言うブラックリストのようなものですね。)

例えば、整理券を取らない場合は「取り忘れ」であっても始発からの運賃を請求することができます。本来、ルールだとこのような対応になるのですが、さすがに不正を意図としている場合は少ないですし、誰にでも「忘れる」ということはありますので、大目に見る(信用乗車を適応する)ことも多いのが実際のところです。

しかし、本人が不正を働く意思がなくても、毎回整理券を取らず途中停留所からの運賃で降車するとなると運行約款に違反する行為となりますし、整理券を取っている他の乗客との公平性が維持できません。

当然、運転士から注意をすることもありますが、悲しいことに「どうせ、明日は他の運転士だし…」なんて甘い考えからか、改善されないケースがほとんどなんです。

そうなると会社も黙っておらず…

「ある日の降車したらスーツ姿の人(会社の上層部)に呼び止められた!」「学校から呼び出された!」ということもゼロではありません。まぁ、正直、学生だから学校の呼び出しで済みますが、大人だとさらに厳しいですね。

事業者ごとに対応方法や方針は異なりますので一概には言えませんが、何にしても最低限のルールとマナーがありますので、そのあたりも理解して欲しいものです。以前から書いていますが、注意したり摘発するのが仕事ではありませんので…

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