路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

夜、バスの営業所に女子高生と親が来訪。考えられるのは不正乗車しかないですよね。

夜、バスの営業所に女子高生と親が来訪。考えられるのは不正乗車しかないですよね。

16時間拘束はシンドイです。

路線バス運転士の乗務には法令限界の「16時間拘束」と言う長時間労働があたりまえのように存在します。もちろん、折り返しなどの休憩時間も含まれているわけですが、休憩を挟むと言っても朝5時に出勤して夜21時に退勤すると体はヘトヘトです。

と言うわけで、乗務を終えて車庫に戻ると納金などの終業作業をサッと済ませて上がります。

(正直、21時に退勤しても翌朝5時に出勤しなければいけないと思うと、仕事が終わったと言ってもあんまり嬉しくありません。)

そんなわけで、昨夜もパッと退勤しようとしたのですが営業所に戻って事務処理をしていると、他の運転士から「今、○○高校の女の子が親と来てるの知ってる?」と問い掛けられました。

「えっ!? 女子高生!」

(妻子持ちとは言え”女子高生”と言う言葉に敏感に反応してしまった私…)

まぁ、夜に親と一緒に営業所に来るパターンとしては忘れ物を取りに来るなど色々なことが考えられますが、営業所に人が来ること自体そう滅多にあることでもないので”不正乗車”と予想。案の定、不正乗車を摘発したらしく呼び出して助役が別室で対応しているそうです。

先日も書きましたが、運転士って見ていないようで結構見ていますし、怪しい乗客の情報は共有していますので「どうせ、明日は他の運転士だからバレないよ!」なんて軽い気持ちで悪いことを繰り返すとこういうことになるんですね。

程なくして女子高生と親が別室から出てきて平身低頭で帰っていき、助役が「やれやれ」と言った表情で点呼場に戻ってきます。

(どうなった??)

私も含め周囲の運転士はあまり気にしていない素振りで作業をしていましたが、実は興味津々で助役の様子を伺います。

助役は「まぁ、反省もしているし割増し運賃をもらったから…」と”やれやれ”と言った表情で一言。

つまり、警察には通報せず”寛大な措置”で終わったようです。

最近はICカードの普及によって不正乗車自体は激減したそうですが、それでもICカードが導入されていない路線や現金精算における不正乗車は後を絶たないようです。そして、意外にも大人の不正乗車も多いのです。

ちなみに不正乗車は詐欺罪が成立する犯罪行為ですので警察への通報が通常です。学生の場合は学校へも連絡するわけですが、もし停学などの処分となると周囲にもバレますので、将来のことも考えてほしいものですが、ふと「うちの子は将来大丈夫だろうか?」なんてことも考えてしまった出来事です。

さて、そこからは助役も交えて雑談タイムとなったわけですが、運転士って一人で乗務していることもあって話好きが多いんです。つい私もその輪に加わり帰るタイミングを失います。

そして、10分、20分、30分… 

と、退勤処理後も時間が伸びていくのでありました(-_-;)

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