17Jun
高校の近くを通る路線ともなると朝と夕方は高校生の利用で賑わいます。ただ、高校生の利用と聞くと、イヤホンからの音漏れ、地べたに座る、ゴミが多い、車内は騒がしいなど、マナーが悪い印象を持つ方も多いかもしれません。
もちろん、高齢者に席を譲る、降車時にお礼を言うなど、マナーの良い高校生もいるのも事実なのですが、残念なことに悪い行動ほど人の記憶に残るもののようです。
さて、夕方の乗務で高校生の利用が重なる時間帯は”臨戦態勢”で挑みます。
朝はテンションも低く比較的おとなしいのですが、夕方は学校が終わった解放感や集団効果からかなり騒がしくなります。普通に利用してくれる分には全然よいのですが、調子に乗って不正乗車を働く子もいるので夕方の乗務は朝より注意しています。
さすがに不正乗車は犯罪行為なので見逃しはしませんが、ストレスが溜まるのが”ゴミの放置”です。
夕方はおやつタイムとも重なってかお菓子やジュースを持込む子が多いですね。おやつタイムを過ぎると今度はサラリーマンの晩酌セットです。正直「車内で出ましたゴミは…」とマニュアル通りのアナウンスをしても効果はなく、終点での車内点検でゴミを発見すると、わかってはいるのですがヒートアップします。
床に置かれたアイスクリームのパック、座席横にねじ込まれた紙パック、また、ある時には運転中に車内からカランコロン♪ と缶が転がる音が…
ちなみに、缶やペットボトルが転がっているとドアに挟まったりする危険があるので停車させて取り除きます。あとは、「座席を汚されて、それを知らずに乗った人の衣服が汚れないか」と言った心配もあるのが正直なところです。
「食べるな」「飲むな」と言ったルールはありませんし、私自身も飲食自体は周囲に迷惑にならなければ別に問題ないと思っています。運転士も夏場は途中で水分補給するくらいですからね。ただ、「最低限のマナーは守って欲しい」と思うのが運転士の本音です。
夕方・夜の乗務を終えて、ゴミが落ちていない車内を見ると”ほっ”とします。