19Aug
今日は久々にバスの設備について書いてみようと思います。
こちらの装置は「設定機」と言って、路線バスに欠かせない方向幕や車内放送を設定する装置です。
路線バスに詳しい方ならご存知だと思いますが、昔は「8トラ」と言われる大きなカセットテープで車内放送を再生、方向幕は別の装置で設定するのが主流だったそうです。(私が学生時代はほとんどがこのタイプで、今のような音声合成は珍しかったですね。)
今でも8トラで運行している会社もあるかもしれませんが、もし遭遇すればある意味「絶滅危惧種」に当たった感じだと思いますよ。
しかし、今の時代はこの設定機で一発です!
もちろん、事業者や車種によって設置されている機種は異なりますから、すべてのバスが同じ仕組みと言うわけではありません。ただ、このタイプが恐らく一番メジャーな設定機だと思います。
このタイプの場合は、行き先ごとにコード(○○行は5101、回送は0001など)を入力するのですが、コードを入力すると方向幕・車内放送・料金表・整理券発券器のすべてが連動するので楽ちんです。
ちなみにこの中で一番多用するのが「回送」のコードです。
終点から転回場へ移動で回送表示にすることもあれば、実車が終わって車庫に回送するときにも使用しますから一番頻度は多いです。
利用頻度が高くなると一つずつの工程がマンネリ化するのですが、それでも、回送表示にして室内灯を切った瞬間だけは毎回格別ですね。
つまり、「仕事終わったー!」っということです。(最終行路で、終点に到着、車内点検をして室内灯を消灯、方向幕を回送にしたら疲れていても幾分和らぎます。)
サラリーマンだとタイムカードを切って「仕事終わりだー」となるのかもしれませんが、路線バスの運転士はこんなところでも「仕事終わりだー」と感じることもあるんですよ。