21Oct
今日は「車両」について色々書いてみようと思います。
一口に「路線バス」と言っても使用される車両は車種・年式・大きさなど様々です。例えば、大型バスと言ってもオートマチックとマニュアルがありますし、ノンステップとワンステップとあります。また、車椅子のスロープも仮設式もあれば引出式や反転式もありますので多種多彩です。
また、同じ車種・年式・装備品が同じあっても車両によってクラッチの高さやブレーキの効きも異なります。このあたりは乗用車でも同じことが言えるのですが、バス運転士の大変なところは毎日乗る車両が異なると言う点です。
もちろん、事業者によっては”担当車”と呼ばれる自分が主に使用する車両が決まっているところもありますが、多くの事業者は行路ごとに車両を配置している(第101行路は1568号車、第102行路は2457号車のように…)ので運転士の乗る車両は毎回異なります。
そんなこともあり、休憩室では車両に関する話題がきっかけで話が盛り上がります。
「1568号車ってボロボロな割にパワーありますよね。毎日1568号車がいいなぁー」
「2457号車のクッション(サスペンション)が悪いのか、○○橋を通過したらスゴイことになったよ!」
「3154号車のクラッチ低くて初めて乗ったときエンストしたよ。」
「なんか、5214号車の整理券読み取りセンサーの調子が悪いみたいだよ。」
とまぁ、こんな感じの話題をきっかけに話が発展していきます。
ほとんどは雑談なのですが、他の運転士が乗った感想や遭遇したハプニングなどを聞いておくと、次に該当車両に乗務するときに「そう言えば○○○○って言っていたような…」と言った感じで慌てずに対処することができます。
運転士同士が会話を交わすのは休憩中のわずかな時間ですが、わずかな時間だからこそ会話に含まれる情報がとても価値のあるものになるわけです。
※イメージ画像:バスいこブログ