路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

バス停にいる人すべてが路線バスに乗るとは限らない話

バス停にいる人って路線バスを待っている人だけとは限らないんですね。

と言うのも、先日、通学のために小学生がバス停で待っていたにも関わらず、バス停を通過してしまったと言うニュースがありました。

ソースはこちら…

松阪市南小学校の児童が通学に使っている三重交通の路線バスが12日朝、同市六呂木町の瀬戸停留所を通過し児童4人を乗せなかった。同社は「完全に運転手が勘違いした」とミスを認めている。

同社などによると、12日午前7時50分ごろ、登校のため瀬戸停留所で、バスを待っていた南小(同市小片野町)の1年生2人と4年生、6年生がそれぞれ1人ずつの4児童を取り残したまま、停車せずに通過した。

運転手は10月からバスに乗務し始めた新入社員。「別のスクールバスを待つ子どもと勘違いし、取り残してしまった」と話しているという。同校によると、いずれも児童の保護者らが車で迎えに来たため、遅刻はしなかったという。

(2015年11月14日 中日新聞)

実際、私が乗務する路線のなかにも学生さん(さすがに小学生はいないですが…)が利用する路線が多々あるのですが、その一方、スクールバスの乗り場(目印)が路線バスのバス停になっていることもあるので、朝(登校時間)乗務するときは気を使います。

先日もバス停に止まり乗客の乗り込む様子をサイドミラーで見ていたのですが、乗り込もうとする学生が向った先は、後続に停車したスクールバスだったということがありました。(結構、こういうパターン多いんですよ)

運転している側としては正直「紛らわしいなぁ」というのが本音なのですが、バス停は公安の許可のもとで設置している安全地帯のような場所ですから学校側が指定するのも理解できますし、「そんなことでイラッと来るのも心が狭いかな?」とも思います。

ただ、スクールバスの乗り場であることを念頭にして運転してしまうと今回のようなミスが生じますので、「たぶん乗らないだろう…」と思っても人が待っていればドアを開けて確認するようにしています。

「わからないなら、止まってドアを開ける」ですね。

(逆に、紛らわしい位置で待っており、通過しようとしたけど止まったら乗ってきたというケースもゼロではありません。)

手で合図を送ってくれる人

さて、そんなバス停のエピソードですが、バス停で待っている人の中には「乗らないよ」と言う意味で手を振ったり、×印をこちらに送ってくれる人もいます。

例えば、後続のバスを待っているとき前を走るバスに向かって合図を送ってくれる方のことです。さすがに相手も意思表示をしてくれているので、降車する人がいない場合は、「ありがとう」とお辞儀をして通過することもあります。

ただ、降車する人がいるときに「乗らないよ」と合図を送ってもらうと、「ごめんなさい。降りる人がいるんです…」とちょっと恐縮しながら停車してしまいます。

こうやって乗客と運転士と意思疎通をするのも、地域を走る路線バスの醍醐味といえるかもしれませんが、バス停を通過するときは結構気を使っているんですよ!

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