路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

menu

路線バス運転士こーくんのブログ

ヒートアップスイッチは気休め、今年もプレヒーターが恋しい季節です。

今年もあと1ヶ月になりましたね。

11月は暖かかった日が多かったのですが、ここに来て朝晩の冷え込みがきつくなった愛知県です。

この時期は始業点検を早々に済ませて”プレヒーター”が装着してある車両は早々にON。ない車両は”暖気スイッチ”を押して始発地点に向かいます。

ちなみにプレヒーターは毎年この時期になると記事にしているのでご存知の方も多いはずですが、さらっと解説すると「水温をボイラーを使って上げる追い炊きのような機能のこと」です。もっとも、寒冷地ではプレヒーターがないと通常走行でも水温が下がり暖房効果が無くなるとか…

そして、もうひとつの装置が「暖気スイッチ」とか「ヒートアップスイッチ」「パワーヒートスイッチ」と呼ばれる装置です。

この装置はバスに限らずトラックなどのディーゼル車に多く搭載されており、スイッチを押すとエンジンの回転数が上がると同時に、強制的に排気ブレーキを作動させた状態になり水温上昇を促すものです。

マイカーに乗っている人なら「へぇ、そんな便利な装置あるんだ。いいなぁ」と感心されるかもしれませんが、正直、5分そこらで水温計が振れるようなものではありませんので、はっきり言って”気休め”と思ってください。

あとは、ドア熱線や窓熱線もONにして少しでも熱源を確保しようと涙ぐましい努力をしているわけですが、結局、プレヒーターがない車両の序盤は極寒なわけです。

かと言って、路線バスがエンジンを掛けっぱなしにしておくほど世間の目も”暖かくありません”ので、この時期はマスク・手袋などの防寒用品は必須アイテムです。

寒い冬におすすめな座席位置

さて、そんな路線バスに乗ったとき、「暖かい席に座りたい!」と思っていたら”一番後ろの座席”をおすすめします。

一番後ろの座席下にはエンジンルームがあるので熱がシートにじんわり伝わってきます。

よく、カーショップでこのような(↓)商品が販売されていますが

 

要するにこのヒートシーターと同じような効果が後部座席で得られるわけです。

(私の場合、エンジンを切っても余熱でしばらくシート付近は暖かいですので、この時期の休憩は後部座席で過ごします。)

逆に、一番極寒となる席がドア付近にある低床部分の座席です。

理由は「暖かい空気は上に、冷たい空気は下に」と理科で習った通りなのですが結構冷えます。

正直、プレヒーターも熱線もオプションとしているメーカーが多いので、事業者の予算によっては削られてしまいます。ただ、サービス業出身の私から言えば、プレヒーターだけでなく「床暖房」も装備してもいいくらいだと思うのが本音ですね。

LINEで送る
Pocket

関連記事

「優良バス会社への就職を加速させる」バス運転手総合サイト「バスギアターミナル」