路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

menu

路線バス運転士こーくんのブログ

のんびりした田舎より、都会に住んでいる人がうらやましく感じる理由とは?

昼下がりの事、転回場で待機してあると乗り場から高齢の女性客が私のバスに近寄ってきました。

結構、始発で待機しているときに行き先や時刻を尋ねられることが多いんですね。なので「恐らく質問だろうなぁ」と思っていたら、案の定「○○に行きたいのですが、乗り継げますか?」とのことでした。

早速、時刻表を出して調べたので「終点で○時○分発に乗り継げますよ」と答えたのですが、「ありがとう。タクシーだと1万円もかかるから大変で…」とそのまま雑談にモードに突入。

正直、この時期の昼下がりはポカポカで気持ちいので昼寝をすることが多いのですが、つい私も雑談に付き合うことに…

話を聞くと、持病があるらしく始発停近くの病院に通っているそうなのですが、先程も書いたようにタクシーだと自宅から1万円以上もかかるそうなのでバスを乗り継いで通っているそうです。乗り継ぐと言ってもバス停での待ち時間が1時間もあったり、路線自体の運行本数が1時間に1本あるかないかという感じですから大変です。

これが、東京・名古屋・大阪など地下鉄やバスが頻繁に運行されている地域なら乗継にしても負担は軽いのでしょうが、愛知県と言っても名古屋を除けばローカル色が強く、1時間に1本バスがあるかないかという地域も多いのが実情ですから、改めて路線バスの存在意義を感じました。

のんびりした田舎より、都会に住んでいる人がうらやましく感じる理由とは?(出典:サツキとメイの家 Wikipedia)

たまに「田舎(映画「となりのトトロ」で描かれるような)でのんびり暮らすことに憧れている」なんて話を聞きますが、高齢になって体が不自由になれば、病院に行くにしても買い物をするにしても、田舎より都会のほうが移動手段や施設の距離の面で生活を送りやすいのかもしれません。

さすがに老後のことを考えるほどの年齢ではまだないのですが、ふと、都会暮らしの利点を考えてしまった昼下がりでした。

LINEで送る
Pocket

関連記事

「優良バス会社への就職を加速させる」バス運転手総合サイト「バスギアターミナル」