27Apr
今日は夕方までの乗務です。
朝、夕方は通勤通学客の利用がほとんどですから、降車時の運賃の支払いはとてもスムーズなのですが、昼間は逆に不慣れな乗客が多い特徴があります。
そのため、目的地に行くバスなのかパッと方向幕を見てもわからない乗客や、運賃の支払い方法がわからず運賃箱を前におろおろする乗客などの案内に追われることが多々あります。
そんな中でも、よくある光景が「硬貨を誤って両替用の投入口に入れる」というものです。
例えば、運賃が500円だった場合、ICカードだとピタッとタッチすればそれで終わりなのですが、現金で払う時は整理券と一緒に運賃箱に500円を投入しなければいけません。
多くは500円玉と整理券を運賃箱に入れて終わるのですが、不慣れな方の場合、500円玉を両替用の投入口に入れてしまうのです。
(出典:wikipedia)
本人は支払ったつもりで降車していくのですが、硬貨の払い戻し口からジャラジャラと100円玉が吐き出されるので、それを運転士が手てすくって運賃箱に入れなおすことも多々…
案外、このケースは多いんですね。
あとは「お釣り」の問題です。
例えば、400円を払おうとして、運賃箱に500円玉を入れるケースです。
お釣りが出るように設定している事業者だと整理券を読み取って自動的に計算し100円玉を払い戻してくれますが、お釣りが出ないように設定してある事業者だと、500円玉を投入しても運賃箱はノーリアクションです。逆に乗客は「あれっ?」と運賃箱の前で立ちすくんでしまうリアクションになりますね。
運賃箱の設定は事業者ごとに異なるので乗客に落ち度があるとは言いにくいのですが、このようなハプニングも結構あります。
正直、このようなハプニングを防ぐのは「お釣りは出ません」と運賃箱やディスプレイに表示させたり、運転士による案内しかないので不慣れな乗客を見かけたら頻繁にアナウンスをするようにしています。
最近の運賃箱は、スリムになって、しかも整理券まで読み取って運賃を表示してくれるほど便利なのですが、反面、「どうやって払うの?」という初歩的な疑問を乗客に与えてしまっているのが現状です。
昔のように、ただの「箱」のほうが単純明快でわかりやすいのでしょうかね。