路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

歌丸さん最後の「笑点」 円楽さんと好楽さんから感じ取った「プロの流儀」とは?

いやー、まさかの展開に驚かされました。

今日は早番勤務だったこともあり自宅に帰ったらお風呂を済ませ、桂歌丸さんが最後の司会を務める『笑点』を家内と一緒に観てました。もちろん、「歌丸さんが最後だから…」と言うのもあるのですが、それ以上に気になったのは『次の司会』です。

既にネットニュースでも速報が出ていましたのでご存知の方も多いと思いますが、笑点6代目の司会は白色の着物でおなじみの春風亭昇太さんと発表されました。

印象的だったのは歌丸さんが発表した瞬間、私や家内、スタジオの観覧客が固まった(驚かされた)点ですね。実際のところ三遊亭円楽さんが本命視されていましたし、それ以外ではタモリさんやビートたけしさんなどの名前も候補者として一部メディアで挙がっていましたので、正直、昇太さんはノーマーク(大穴)だったと思います。それ故、私をはじめ観ていた人のほとんどが「へぇーー」としか声が出ず感想らしい感想が出たのは少し間をおいてからになったような感じです。

ただ、冷静に考えてみると適材だったように思います。

毎週同じメンバーで放送され見慣れているためか、年齢への関心が薄くなっていたのが正直なところだったのですが、改めて年齢を見てみると…

桂歌丸 師匠…1936年(79歳)
林家木久扇 師匠…1937年(78歳)
三遊亭好楽 師匠…1946年(69歳)
三遊亭小遊三 師匠…1947年(69歳)
三遊亭円楽 師匠…1950年(66歳)
春風亭昇太 師匠…1959年(56歳)
林家たい平 師匠…1964年(51歳)

と高齢化が進んでいるんですね。

年齢や経験とともに落語に味と深みが増していく落語家さんとバス運転士を一緒にするのはナンセンスなのですが、どの職業も年齢を重ねると”健康”と言う現実的な問題に直面していきます。

そう考えると昇太さんの56歳と言う年齢は経験の面でも健康の面でも一番バランスが取れた人選だったように思います。もちろん、まとめる司会者としての能力も評価されたのは言うまでもないと思います。(それにしても笑点メンバーに並んでいると若く見えますが56歳だったんですね!)

プロの流儀

さて、今回の特番では「事件簿」と言うコーナーがあったのですが、一番印象的だったのは「好楽さんが先代の円楽さんから大喜利挨拶の稽古を受けていたとき、厳しい叱責を円楽さんから受けて笑点を辞めようとした時期があった」と言うエピソードです。

結果、歌丸さんが円楽さんに口添えをしてその場は収まったそうですが、落語に限らずバスの運転士も師匠から「そんなブレーキだと客が転んでケガするぞ!」「ハンドルがぶれる! 客が酔うぞ!」「エンジンブレーキをもっと効かせないと、ブレーキ効かなくなるぞ!」などと厳しい声が飛ぶことがあります。

最近は「パワハラ(職場の権力を利用した嫌がらせ)」と言った問題もあることから教育環境も変わってきたと思いますが、「どの世界の師匠もプロを育てるために真剣」と言うことを感じたエピソードです。

円楽さんは司会を固辞した?

最後に司会の大本命と言われた円楽さんですが、今日の放送でも、舛添知事の公用車問題や五輪エンブレムの市松模様を解答で取り上げるなど「知的と腹黒」のイメージが定着していましたから、正直、解答者として残るのにホッとしています。

ただ、本命視されていたのは本人もご存知でしたし、歌丸さんや番組側から声を掛けていることも十分に考えられますから、「自身のキャラクターや将来のことを考えて司会を固辞した」のかもしれませんね。もちろん、私の想像で確証があるわけではありませんが、歌丸さんの勇退と昇太さんの司会昇格の裏には「プロの流儀」があるのもしれません。

職人肌の強いバス運転士をしていると「プロ」について改めて考えさせられる放送だったように思いますが「空席となった昇太さんの解答席に誰が座るのか?」まだまだ注目を集めそうです。

最後に歌丸師匠お疲れ様でした。

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