5Sep
台風12号は熱帯低気圧に変わって
日本海に抜けつつありますが、
こちら(愛知県)は微妙な空模様です。
スカッとした秋晴れはまだ先のようですね。
さて、今回のように台風が接近すると
鉄道ではダイヤが大きく乱れ、
その様子がニュースなどで報道されます。
それを支える鉄道員の方の苦労は
容易に想像できるのですが、
実はバスも結構裏側はバタつきます。
今回は台風時における運行の裏側を
少しだけ紹介しましょう。
まず、台風の影響が予想されると
運行管理者などの内勤に従事する社員が
増員されます。
ひとつには、利用客からの問い合わせや
コミュニティバスを運営する自治体からの
問い合わせが増えるための対応要因。
もうひとつは、道路の通行止めなど
道路障害が生じたときに運転士に指示を出す
ことが多くなるための対応要因です。
正直、都市部で道路が通行止めになる
可能性はあまりありませんが、
田舎を走るコミュニティバスなどは
田畑から水があふれ出し、
道路が冠水することも多いため、
迂回が生じることが多々あります。
このようなとき、運転士の判断では
勝手に経路を変更することはできないので
必ず運行管理者に指示を仰ぐのですが
運転士とやりとりすることが
多くなるため増員されるわけです。
運転士が急ぎで点呼場に電話して
通話中だったらイラッとしますからね(-_-;)
他にも、運転士が出勤する途中に
通行止めに巻き込まれ乗務に影響する
可能性もあることから”予備人員”として
待機する側面もあります。
そんな感じで臨戦態勢を迎え、点呼場では
台風情報を伝えるテレビを眺めつつ
乗客や運転士の対応をするわけです。
まぁ、私のように個々の運転士は
自分が乗務するバスを安全に運行させれば
いいだけの話ですが、
「1357号車。終点到着後、回送ではなく
10時53分発の折り返し便に充当します。」
など、無線で行路変更の連絡が入ることも
稀にありますので気が抜けません。
(連絡があるとブルーになりますけどね)
今回の台風12号は、
影響を受けずに済みそうですが、
できれば台風は避けて通りたいところです。