路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

他路線の時刻を把握しているベテランさんは違う!

片側一車線で右折レーンのない交差点。

ここをバスが右折しようとすると対向車が途切れないため右折できずバスの後ろは大渋滞。

まぁ、バスに限った話ではないのですが、このような光景を目にすることがよくありますよね。

さて、私がこのような片側一車線の交差点(右折レーンなし)を左折してバス停に着車しようとすると、交差点で右折待ちをしている他路線のバスを発見。

こんな感じ↓

このようなケースの場合、左折するバス運転士の多くがパッシングやハンドサインなどで右折待ちをしている他路線のバスに進路を譲ることがよくあります。

もちろん、状況にもよりますので100%とは言いませんが、私の場合は「どうぞー、お好きにーー」と”広い心”(自称)で運転していますので、かなりの頻度で進路を譲っています。

ただ、さすがに今朝は困りました。

いつもように左折してバス停に着車しようとしたのはいいのですが、7:20通過予定だったのが渋滞で遅れ7:28に。

一方、右折待ちをしている他路線のバスは、このバス停を7:30に通過予定。

(あっちを先に右折させるとバス停で時間調整するから追い抜けなくなるなぁ)

すると、頭の中で”天使”と”悪魔”が私にささやいてきます!

【天使】「右折車に進路を譲ってあげたら?」

【悪魔】「譲らなくていいよ。こっちは遅れているんだし…」

こんな天使と悪魔の掛け合いが頭の中で繰り広げられたのはいいのですが、交差点がすぐ目の前に迫っています。

歩行者信号を見ても”青”のままで変わる気配もありません。

(どーしよう??)

すると、意外にも対向で右折待ちをしている運転士が「先に行って!!」と、逆にこちらに手を振ってきました。

(おっ! こっちが遅れていること知ってるんだ! ありがとぉーー!!)

軽く手を挙げ左折し、先にバス停に着車。

運転士と一口に言っても、他路線の時刻もある程度把握しているベテランさんが運転しているバスだと、今回のような運転士でしかわからないやりとりもあるんですよね。

ちなみに、右折車に進路を譲って先行車両を追い抜けなくてもロスタイムは1~2分ですし、こればっかりは仕方の無いことなので諦めはつきますが、「朝の10分は貴重」と言われるように、「バスが遅れているときの1分もまた貴重」なんです。

それを知っているベテランさんに感謝!

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