路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

menu

路線バス運転士こーくんのブログ

赤信号の交差点にブレーキを踏むこと無く突っ込む車

「早番がいい? 遅番がいい?」と聞かれると、間違いなく「早番がいい!」と言う私です。

中には「夜のほうが道路も空いていて運転しやすいから…」と答える運転士もいるのですが、私の場合は暗闇のバス停で待っている人がいないか探したり、フロントガラスの映り込みの影響で目が疲れるので遅番は大嫌いなタイプです。

と言っても勤務はローテーションなので仕方ないですが…

さて、そんな遅番の一本目。時間は14時頃。

とあるバス停のポケットから出発しようとドアを閉めて後続車の様子を伺います。

都市部など乗降が多い路線だとドアを閉めてすぐに右ウィンカーを出すのですが、ローカル線ともなると後続車を先に行かせてからのんびり出発することも多々。

この時間帯もほぼ定刻で運行していたので、後続車が通り過ぎたのを確認してから右ウィンカーを出して出発します。

出発してしばらくすると、バス停で通り過ぎた乗用車に徐々に接近したのですが、その車は50km制限の道路を時速35kmほどでノロノロ走って行きます。

「遅っ!」

特に急ぐ必要もないのですが、ここまでノロノロ走る車だと正直ストレスが溜まってしまいますよね。

ただ、その乗用車をよく見るとリアガラスは透明(フィルムは貼っていない)で高齢者マークが付いていたので「やっぱりか」と納得。以前、高齢者がノロノロ運転する車の後ろが大渋滞になっていた光景が脳裏をよぎります。

ちなみに、愛知県と言っても名古屋市のように地下鉄や市バスなど交通網が充実している地域はいいですが、中心部から少しでも離れると交通網がないのが実情ですから、高齢者と言えども車に頼る生活も理解できます。

まぁ、そんなことを考えつつ私もノロノロその乗用車の後ろを付いていくのですが、次の瞬間、その乗用車は先にある交差点を赤信号で突っ込んでいきます! しかも、ノーブレーキで!

幸い、青信号側に車や歩行者はいなかったので事故にはならなかったですが、青信号側は普段は交通量の多い国道なので、ある意味「運が良かった」としかいいようがありません。

…にしても『走る凶器』ってこう言うことなんですね。

今回、たまたま事故にはなりませんでしたが、下手をすれば自分が運転しているバスに突っ込んでくることも考えられますから、この時代の職業ドライバーって結構リスクが高い仕事なんだと再認識させられます。

それに、青信号で横断歩道を渡ろうとしても安全ではないのが今の日本の状況なんですね。子供を持つ親としても事故と隣り合わせの交通事情を痛感した出来事でした。

みなさんもご注意を…

LINEで送る
Pocket

関連記事

「優良バス会社への就職を加速させる」バス運転手総合サイト「バスギアターミナル」