21Mar
休憩室でくつろいでいると、先輩が「この前、回送にして出発しようとしたら、まだ人が残っていてびっくりしたよ!」と話しかけて来ました。
場所は夜のロータリー。
このロータリーが終点の便で、降車後、方向幕を回送にして動き出したところ、乗客が慌てて降車口に来たので再度ドアを開けて降車させたのだとか…
会社のルールでは忘れ物や寝過ごし客など車内確認をしてから回送する決まりなのですが、乗客も数名しかおらず油断していたそうです。
私の場合は終点での確認に加え、「もう、乗客ゼロかな?」と感じたときは信号待ちの時間を利用して運転席から車内を見渡すなどしていますが、乗客がゼロだと想って運転席から振り返ったら、真後ろの乗客と目が合って気まずい思いをしたことも多々…
その都度「後方の様子がわかるカメラとモニターをつけてくれー!」と思ったものですが、冗談を抜きにして、寝ている乗客の姿がシートの影に隠れて見逃しそうになるのは意外に多いので注意が必要です。
「そのまま出発しなくて良かったですね。でも、もし回送中に乗客がフラッと運転席に来たらびっくりですね。」
冗談混じり先輩に話したのですが、先輩は真顔で…
「怖いから、夜の回送は絶対車内ミラーは見ないよ!」と、一言。
夜の回送バス、ふと車内ミラーを見ると、悲壮感漂う女性の姿が…
なんだか怪談ネタになりそうな話ですが、正直、夜の回送って運転席後ろに広がる客席がなんか不気味なんですよね。
その影響かわかりませんが、夜の回送も室内灯はそのままつけっぱなしで走行する運転士もいるとかいないとか…
でも、乗務後の回送で実際に乗客がフラッと運転席に来たら、ホラーじゃなくてただの運行ミス(確認不足)のような気がするのは私だけでしょうか?