路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

路線バスの車内放送、音声合成装置もバグるときがあるんです。

大型連休も今日で最後ですね。高速道路ではUターンラッシュが続いているそうですが、みなさんはいかがですか?

さて、今日の話題はガラッと変わって「音声合成装置」というシステムについてです。

クラリオンの音声合成装置(イメージ 出典:Clarion)

路線バスや鉄道でのアナウンスには自動放送が使われていますね。その音声を制御するシステムが音声合成装置と言われるもので、音声の他、料金表・整理券・方向幕などをこのシステムが制御しています。

操作は簡単、制御盤で所定のコードを入力すると、方向幕に行き先が表示され、車内放送が始まると言った感じです。

ただ、車両ごとに音声合成装置にクセがあるんですね。

車両の多くは、運転席にある再生ボタンを押すとすぐに「次は○○病院前、○○病院前です」と車内放送が始まるのですが、中には再生ボタンを押して数秒後に放送が始まる機種も存在します。

今は車両ごとのクセも把握できているので別に動じないのですが、新人の頃は「あれっ、押し忘れたかな?」とつい二度押ししてしまい二つ先の車内放送が流れてしまったことも多々…

もちろん、すぐに「戻る」ボタンで修正したのですが、デジタルシステムと言ってもクセがあるのには参りましたね。

あとは音飛びです。

「デジタルシステムなので音飛びはあり得ないのでは?」と思われるかもしれませんが、例えば、「次は、……… ○○です。」と微妙な間が生じたり、バス停名が飛ばされることもごく稀に発生します。

通常は、車外放送と車内放送は同時にスムーズに行ってくれるのですが、何らかの操作が重なるとシステムに負荷がかかって処理に時間がかかるようです。

例えば、左ウィンカーを出したと同時に再生ボタンを押すと、車外の「ピピピ! 左に寄ります…」と、車内の「次は○○です」の放送がほぼ同時にスタートするのでその負荷によって音飛びが発生するなど。(あくまで推測ですが)

さらに他の運転士は「関係のないバス停が放送された」という体験があると言っていましたね。

その話を聞いた私は、コナミの人気ゲーム「メタルギアソリッド2」で、サポート役のキャンベル大佐がゲーム終盤で意味不明な文言を言うシーンを思い描いてしまいましたね。

ゲームでは大佐の正体はAI(コンピュータで模倣したソフトウェア)でしたから、なんとなく通じる部分があるような気もします。

※わかる人だけでメタルギアネタは共有してください(-_-;)

路線バスはコンピュータで制御されているシステムが意外と多いですので、このような予期せぬトラブルにも見舞われることもあるんですよ。

ちなみにメタルギア症状が確認されたバスはすぐにシステムをリセットして復旧したそうです!

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