路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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「名古屋市交通局鶴舞線の落書き事件」 景観だけでなく犯罪の温床にもなるので犯人にはしっかりと賠償請求を!!

「名古屋市交通局鶴舞線の落書き事件」 景観だけでなく犯罪の温床にもなるので犯人にはしっかりと賠償請求を

毎回、乗務中に起きたことを休憩中や帰宅時に振り返って「どういう話題をブログに書こうかな?」と構想を練ってから更新してます。

ちなみに今日はJR東日本のiPadの話題について書こうと思っていたのですが、帰宅してニュースを見ると「名古屋市交通局、鶴舞線車両にスプレーで落書き」とのニュースがアップされていました。

被害にあったのが、名古屋市交通局にせよ、大手バス会社にせよ、同じ公共交通に携わる者としてはいい気はしませんので、今日はこの話題について書いてみようと思います。

まず、落書きのニュースの概要としては、「上小田井駅の留置線に停車してある車両に落書きされていたのを始発に備えて点検していた乗務員が見つけた」というものです。

電車への落書きと言えば、2008年頃に外国人の落書き集団による「全国縦断」がありましたが覚えていますか?

このとき被害にあったのは、大阪市営地下鉄、仙台市営地下鉄、札幌市営地下鉄、東京メトロ、東急大井町線、JR阪和線、神戸市交通局、アストラムライン(広島)、福岡市営地下鉄、横浜市営地下鉄、富士急、名古屋市営地下鉄、と多くの事業者が被害を受けました。

最近では、東武やJR中央線でも落書きがあり、そのまま運行することもあったのですが、このような輩は「早く捕まえて厳罰にしてほしい」というのが正直なところです。

落書きに対するイメージは人それぞれだと思いますが、個人的には今回のような犯罪性のある落書きは「不快極まりなく”見せる暴力”」と思っていますので、早く捕まえてほしいですね。

さて、落書きは犯罪の温床になる側面があるのはご存知ですか?

これは「割れ窓の理論」とも言われており、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが1982年に提唱した理論です。この理論は、「建物の割れた窓を放置すると周囲の目線や関心が薄いとして犯罪が起こりやすい環境になる」と言うもので、特に、1990年代のニューヨークにおける治安対策で大きな効果を出したそうです。

このときの治安対策は、落書き、未成年者の喫煙などの軽犯罪が主だったそうですが、それでも殺人や強盗などの重大犯罪が大きく減少したそうです。

リンク:割れ窓理論(wikipedia)

ちなみにこの理論は昔から興味があったこともあり、運転士に転職してからは車内における携帯電話の通話、イヤホンからの音漏れ、さらに終点到着後の車内点検を特に注意しています。

つまり、車内の環境が悪ければ周囲にもそれが蔓延するという考えによるものです。

もちろん、「他のお客様に不快な思いをさせないように」という部分が強いのですが、車内に放置されたゴミにしても、イヤホンの音漏れにしても、予期せぬトラブルに発展し巻き込まれる可能性はゼロではありませんので意識して乗務しています。(それにしても、路線バスの運転士って秩序の維持にも気を配らないけない大変な仕事だと思います。)

そう言う点でも今回の落書き事件で犯人が捕まったらいたずらで済ませるのではなく運休分の損害などしっかり請求して重大さを知らしめて欲しいですね。

余談ですが、電車への落書き事件では請求額が数百万円に及んだ事例もあるそうです。バスならどうなのでしょう??

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