30Jun
今日の愛知県は朝から雨。
こんな日の乗務は乗降時間に時間が掛かり遅れ気味で憂鬱モードなのですが、なんと今日は『休み』です!
(まぁ、梅雨なので雨に遭遇する確率は高いのですが、ちょとだけ「ラッキー♪」なんて思いますね)
さて、今朝はゆっくり広告でも見ようと思っていたのですが、『路線バスで宅配荷物』なんて新聞の見出しがあったので、広告をすっ飛ばし慌ててその記事ページにジャンプしました。
ちょっと余談ですが、広く知られている「宅急便」と言う言葉はヤマト運輸の登録商標なので、新聞などでは「宅配便」と表記されるそうですよ。
なので映画『魔女の宅急便』も大人の事情が色々あったとか…
話しが逸れてしまいましたが、『貨客混載バス(宅配便輸送バス)』と言えば、2015年頃に話題となった路線バスの空いたスペースに宅配の荷物を積み込み輸送するサービスのことで、既に岩手県・宮崎県・兵庫県などの一部でスタートしています。
記事によると、この宅配バスが愛知県豊田市で実証実験されるそうで、なんと中部運輸局管内としては初だそうです。
▲中日新聞より引用
個人的には中部運輸局管内初と言うのはちょっと意外でしたね。
と言うのも、愛知県も過疎地域はあるものの人口数は全国4位の約750万人、同じ中部運輸局管内でもお隣の岐阜県は17位の約200万人、福井県は43位の78万人と宅配便輸送バスを導入するならそちらに白羽の矢が立ちそうなものなのに不思議です。
このあたりは、行政への手続き・車両改造・行路見直しなど多くの労力や手間もかかりますし、実験となるとデータも収集しなければいけませんから、バス事業者も「宅配バス、やろう!」とはならないのでしょうね。
実際、私の営業所を見ていても運転士不足で事務方がハンドルを握ることも珍しくは無く、日々の運行で手一杯の感じがありますから、宅配バスなんて言い出したらオーバーワークで事務方がダウンするかもしれません(苦笑)
ただ、一見煩雑そうな宅配バスですが、鉄道では「貨客混載」はかなり昔から導入されています。
今でも名古屋駅などでは新聞を電車に積み込むシーンを多く見かけますし、近鉄では宇治山田駅(三重)と上本町駅(大阪)を結ぶ行商人用の貸切列車『鮮魚列車』が有名です。
もちろん、新聞と宅配便とでは条件が異なりますので同列で扱うのはナンセンスかもしれませんが、収入源になることは間違いありませんし、宅配業者側も拠点間輸送の手間がカットできるのはいいかもしれません。
それに宅配ドライバーの労働環境問題がクローズアップされていますから、体制を見直すには良い機会かもしれません。
今回、愛知県で実証実験がはじまると言うことなので、恐らく、新聞では語られないようなことが運転士同士のネットワークから色々な情報が入ってくるかもしれません。
(バス業界は同業他社の転職組が多い業界なので個人間ネットワークも去ることながら情報がツウツウなんですよね)
また何かわかれば書いてみようと思います。