路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

交通事故だけではない。乗客の驚くべき行動も録画されているのがドライブレコーダーです。

交通事故だけではない。乗客の驚くべき行動も録画されているのがドライブレコーダーです。

みなさん「ドライブレコーダー」ってつけていますか?

と言うのも、マイカーにはまだ付けていないのですが購入を検討しています。実は、この仕事をしていると早朝・深夜通勤が多くなので必然的に事故リスクも高まります。周囲が暗いこともあるのですが、飲酒運転や信号無視など横着な車が増える一方、通行量が少なく事故を起こしたとき目撃者がいないということも想定されますから検討しています。

それに、先日福井県であった「無過失が証明できなければ賠償する」という正面衝突事故の判決もありましたのでドライブレコーダーの需要は今後高まるような気がしますね。ちなみに正面衝突事故の状況と判決内容はこちらのサイトに解説がありますので参考にどうぞ。

福井地裁「無過失が証明できなければ賠償せよ」 あなたは、もらい事故のとき無過失を証明できますか?(ドラレコ比較.com)

今日の話題はそんなドライブレコーダーです。

現在、路線バスをはじめトラック・タクシーなど事業車を中心にドライブレコーダーが装着されています。基本的な装着範囲は前方・右後方・左後方・車内・後方が一般的で、私のバスもほとんどの方向をカバーしてくれていますので、追突・当て逃げ・運行妨害・車内事故などイザと言う時はほぼすべてを撮影してくれています。

これらの映像は事故における客観的な証拠として、また、再発防止の資料として活用されており、この映像を分析して社内における運行マニュアルを改定する事業者も多くあります。

ドライブレコーダーは映像だけではなく音声録音もされているので、運転士のアナウンスや乗客とのやり取りなども録音されています。もちろん、撮影された映像や音声のプライバシーは各事業者によって厳重に管理されているので流出すると言ったことありません。

しかし、個人的には「あの乗客の行動が動画サイトにアップしたら炎上するだろうな」と思われることも多々経験しています。

その中でも一番多いのが「暴言」ですね。

私自身は暴言を受けた経験はほとんどないのですが、他の運転士と話をすると一度や二度は経験があるそうです。

「遅いだろー!」と遅れて到着したバスの運転士めがけての暴言や、降車ボタンを押していないのに「おいっ、降りるのになんで止まらないんだー!」と言ったもの、さらには、それでは収まらず延々と文句を言ってくる乗客もいるそうです。

実は、こういった行為が生じたときにも効果があるドライブレコーダーです。

過去には、バスの遅れを謝罪しても暴言を延々と続ける乗客に「カメラで撮影させていただいておりますので…」と言うとピタッとやめて逃げるように降りて行った人もいたそうです。

こういったトラブルやクレームはできれば体験したくないことなのですが、不特定多数が利用することと、「俺は客だ!」と権利意識を振りかざす乗客、ストレスのはけ口にされやすくなった公共交通の存在を考えるとやはり必須のアイテムだと思います。

事業者としてはクレームがあったときにドライブレコーダーの映像を見て相手方の主張が正しいのか否かを判断できますし、不正乗車発生時の証拠としても有効に機能しますから、私はカメラが付いているほうが安心して運転できますね。

一応、誤解がないように書いておくと、ドライブレコーダーの装着目的は乗客からのクレームを封じるのではなく、あくまで事故防止と防犯が目的です。

防犯という観点から言うと、先程のような車内における暴言などは程度によっては軽犯罪法に抵触する場合がありますし、不正乗車は詐欺罪に抵触します。さらに他の乗客とのトラブルを未然に防ぐ意味で装着していますから、ドライブレコーダーの運用については誤解されないようお願いします。

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