路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

iPadをバス運転士に配布すれば案内や異常時に活用できるのでは? と、JR東日本のニュースを見て思った話

iPadをバス運転士に配布すれば案内や異常時に活用できるのでは? と、JR東日本のニュースを見て思った話

先日、JR東日本で導入されているiPadの話題を書こうと思っていたのですが、地下鉄鶴舞線の落書き事件について書いてしまったので、今日は改めてJR東日本で導入されたiPadの話題を書いてみようと思います。

と言っても、ニュース自体は最近のものではなく2013年から運転士・車掌・駅員・土木を中心に配布されているiPadが「導入後、どのような効果をもたらしたか?」という内容の記事を見たことに影響されただけです。

正直、スマホやタブレットなどIT分野に興味のある方、興味のない方、さまざまだとは思います。しかし、接客業出身で公共交通に携わる私としては”興味津々”です。

前職(ウェディングプランナー)では、iPadが現場に導入されるまで顧客に提示するイメージ写真などは分厚いアルバムを使っていたのですが、iPadが登場しイメージ写真はすべてiPadの中に収められたため、瞬時に顧客に提案でき利便性が非常に高まった記憶がありますので、「JR東日本でも現場での利便性が高まったのでは?」と想像しています。

では、そんなJR東日本における活用事例を紹介していきましょう。

最初に導入されたのは運転士・車掌などの乗務員で、ダイヤが乱れた際に運用変更後の時刻表を速やかに該当の乗務員に届ける目的や、車両ごとの分厚いマニュアルを圧縮する目的で使用されたそうです。

その後、駅員にも配布されたそうですが、こちらには駅の案内図の他、コインロッカーの空き状況までリアルタイムで表示される機能が搭載され、迅速かつ的確な案内に貢献しているそうです。

他にも、異常時における写真撮影・管理者への報告・指示・情報共有という点で活用されているそうです。

さて、一方のバス運転士ですが、こちらは携行するマニュアル・時刻表・路線図などの資料はすべて紙ベースです。

例えば、iPhoneやiPadユーザーならご存知の方も多いかもしれませんが、「iBooks」というアプリを利用すればネット上で配布されているpdfファイルを保存し閲覧することが可能ですから、「pdf化された路線図をiPadに保存しておけばすぐに調べて答えることができるのに!」と思うことも多々。

同じように、車種ごとの取り扱い説明書もpdf化して端末に保存しておけば、球切れなどは出先で対応することができますし、オーバーヒートにしても、排ガス浄化装置の取り扱い方にしても取扱説明書を取り出して調べる手間が省略できます。

さらに、事故にしても車両トラブルにしてもiPadで撮影すればそのままLINEやメールで営業所に送信できますから、イザというときにも役に立ちそうな気がします。

ちなみに、個人的に搭載してほしい機能は外国人向けの案内ツールです。「路線図をタップすると漢字が英語・中国語・イタリア語などに変わり、翻訳ツールも搭載」というのはいかがでしょうか?

しかし、「路線バスにそこまで必要?」という声も聞かれそうですし、何よりスマホで事足りるように感じますので、ひとまずは自分のスマホに関連アプリをインストールしておき”急”に備えるのが実情なのでしょうね。

でも、「サービス向上」を謳うのであればこのようなツールの整備も構想としては面白いと思うのですが、停車中とは言っても乗客からの問い合わせに対して運転席でスマホを操作することはできませんから、結局、ITを現場で活用できない職種になってしまう予感もします。

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