17May
最近、乗務がはじまると「今日は何事もなく帰って来れるかなー」なんてことを考えます。”何事もなく”とは事故や車両トラブル(球切れなどの軽微なものも含む)のことがメインなのですが、それ以外にも一般車や乗客を相手にイライラすることも含みます。
要するに「ストレスがどれくらい掛かるか?」ということです。
ちなみに昨日の乗務は他府県ナンバーの車がバス停前に止まっているのを見てイラッとした程度ですが、前扉後ろに座っていたおばちゃんが「非常識な車ね…」とボロッと言ったのを聞いてなんだか救われた気分がしました。
以前から書いているのですが、「バス停前の駐停車はドラレコ映像を使って摘発するようにできればいいのに」なんてことを思います。
さて、ストレスと言うと乗用車に限った話ではありません。
話題にするのは少々気が引けますが、「精神に障害を持たれた方の不可解な行動」というのも考え物です。
車内でひとり言をつぶやいたり、乗降が健常者よりワンテンポ遅いということは気にならないのですが、「安全」を脅かす行動があるとこちらも「おいおい…(心の声)」となります。
例えば、『バス停に停車中、歩道と幅寄せしたバスの左側面のわずかなスペースを駆け抜ける人。』『乗る際、バスにもたれかかりなかなか乗って来ない人。』ということが実際にあるのです。
ミラーでこのような姿が見えたときは一瞬「えっ!?」となりますが、障害者の方も利用される路線バスだからこそ起こり得る”想定できない”危険行為です。仮に気が付かず発車させれば接触事故になりかねないですからね。ちなみにこのようなときは「動かない」のが鉄則です。
もちろん、路線バスはこのような方も含め不特定多数が利用する公共交通ですから、一概に「利用を制限すれば?」などということは思いません。
ただ、マイカーを運転しているときの注意力や集中力が10だとすると、路線バスを運転するときは100くらい要していますから、危険度が高く決して楽な仕事ではないことは声を大にして言いたいですね。
ちなみに運行約款は事業者により異なりますが、乗車を断れる一般例としては、「旅客が付添人を伴わない重病者又は精神病者」「旅客が泥酔した者又は不潔な服装をした者、監護者に伴われていない小児等であって、他の旅客の迷惑となるおそれのあるとき」「旅客が感染症の患者」などが該当します。