路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

バスが遅れているときは低速ギアをフル活用します。

今日はちょっとした小ネタです。

正直、精神を鍛え上げた仙人ではないので、わかっていても「イラッ!」とすることがあります。

マナーの悪い乗用車など挙げたらきりがないのですが、最近イラッとするのが「交差点通過直前に黄色に変わる信号」ですね。

まぁ、これは乗用車を運転していてもよくあることなのですが、信号待ちって2分以上待たされることもザラですから、遅れているときの信号待ちは結構ストレスがたまるんです。

加えて、路線バスは車内事故防止の観点から強い加減速ができないため、混雑していると遅れに拍車が掛かっていきます。

その一方、路線バスには鉄道と同じようにダイヤが設定されていますので、時間通りに運行する努力をしなければいけません。

まぁ、努力と言っても法定速度や渋滞、車内事故防止のための優しい加減速などの制約がありますから、最終的には謝罪アナウンスくらいしか残らないですけどね。

このように遅れているときは運転士だけでなく乗客もイラッとするわけですが、こういう時は「定速ギアで少し引っぱる」と言う小ワザを織り交ぜる運転士もいます。

運転の基本は早めにギアチェンジをする『地球にやさしい運転(エコドライブ)』なのですが、遅れているときは定速ギアで少し引っぱり乗客に「がんばってるよアピール」をするわけです。(もっとも、車両によっては引っぱらないと加速しない事情もありますので一概には言えませんが…)

一応、引っぱりすぎるとエンジントラブルになるので範囲は限られるのですが、こんな小ワザも織り込んで乗客からの痛い視線を多少なりとも”かわしている”わけです。

しかし、そんな人の気持ちとは裏腹にデジタコは回転数を厳密に記録し、経済運転に対する点数を出してくれますから、事業者によっては点数の悪い運転士を呼び出して指導することもあるみたいですよ。(なんとも割に合わないですよね)

日本人は時間を重視する国民性なので仕方ないですが、1分1秒を意識する運転士もなかなか大変なんです。

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