路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

「○○発の電車に間に合いますか?」

運転士をしていると「公共施設・商業施設などの最寄停留所」「運賃」「利用方法」などについて尋ねられることが多くあります。

そんな中、私が運転士をしていて一番嫌な質問が「○○発の電車に間に合いますか?」と言った内容の質問です。

「所定では○○着になっていますが、道路状況もありますからお約束できません。」と答えるのですが、正直「間に合わないと何か小言を言われるのではないか?」と言う”疑心暗鬼”に陥ってしまうので嫌ですね。

「気にしなければいいんじゃないの?」

と、思われるかもしれませんが、私はそこまで精神的にできた人間ではありませんし、実際、間に合わずに文句を言ってくる人や「早く、早く」と運転士に聞こえるように念仏を唱えている人もいますから「気にするな」と言うのは無理な話です。

文句を言われた時は正直にお詫びをして、要望によっては遅延証明を発行していますが、別にこちらも遅れたくて遅れているわけではありませんので、内心「だったら、早めのバスに乗れよ!」「遅延証明を会社(学校)に持って行っても、自己責任と言われるのがオチだろう!」と怒鳴っていますね。

まぁ、こんな想像をして割り切っているわけです。

ただ、ダイヤに関しては「事業者側の怠慢」と思うこともゼロではありません。

例えば、ある区間の所要時間が40分設定だった場合、始発から終車まで40分設定のままと言ったケースです。

早朝・深夜は道路も車内も閑散としていますからスムーズな運行ができるでしょう。しかし、ラッシュ時はそうは行きませんよね。当然、ラッシュ時は所要時間を長く設定するべきところなのですが、始発から終車まで運行時分が同じで「絶対、無理!」と言える路線も多々あります。

これは私から言わせると「事業者の怠慢」だと思います。

もちろん、他車に影響せずに時間調整ができるバス停は限られていますから、すべてのケースに当てはめるわけにはいきませんが、運転していも「ここで時間調整できるじゃん!」「絶対、この区間を3分で通過するのは無理!」とダイヤについて思うことも多々あります。

にも関わらず、ダイヤ改正されることなく乗客から文句を言われるとやりきれなくなりますね。

みなさんご存知のように日本の公共交通は「時間に正確」と世界から評価されています。

これは時間にシビアな国民性が表れていることや、それを支える運転士の意識による部分が大きいですが、同時にストレスにも悩まされているわけです。

バスは鉄道とは異なり一般道を走る乗り物ですから、どんなに道路状況に即したダイヤ設定をしても時間は確約できません。

「安全運転のためにも」そのあたりの事情を理解して乗車してほしいですし、考慮されていないダイヤは速やかに改善してほしいのが本音です。

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