路線バス運転士になった元ウェディングプランナーの乗務日誌

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路線バス運転士こーくんのブログ

バスが遅れたので文句を言われるのかと思いきや…!?

企業によっては今日から「長期のお盆休み」というところもあるのでしょうね。

もちろん、路線バスは1年365日走っていますのでお盆に関係なくローテーション通りの勤務をしています。

ただ、お盆期間中は休日ダイヤになりますので稼働台数・人数とも少ないので休日出勤もほとんどなく、滅多に使わない有給休暇も使いやすい感じです。でも、「夏休みで1週間休み!」なんてことはできないので長期休みのサラリーマンをうらやましく思うのが本音です。

さて、そんな夏休み中は人の動きも様々です。

普段は乗降がほとんどないバス停の利用があったり、高校や大学の体験入学や部活の試合で予期せぬ多客に見舞われたりなど「夏休みだから楽!」と言うわけでもありません。

加えて、普段は乗らない地方のバスを利用する乗客も多いので、行き先の案内や運賃の案内などに追われます。

正直、アナウンスの頻度や内容は個人差があるのですが、案内過少で対応に追われるのは結局自分なので不慣れな乗客がいると感じたときは案内多めで運転しています。

新人の頃はここまで気が回らなかったのですが、こういう部分まで気が付くようになったのは「慣れ」なのでしょうね。

そんなことや渋滞の影響もあり7分ほど遅れて運行していたある便のこと、バス停から高齢者の方が乗車されました。

正直、この暑い時期の遅れはバス停で待っている人のイライラがなんとなく運転士に伝わるので嫌なんです。なかには、降車するときに運賃を料金箱に投げ込んだり、ちょっとしたボヤキを運転士にしていく乗客もいるのが現実ですから、こちらもそれを予想して身構えて降車対応しているほどです。

その高齢者が降車すときもちょっと身構えていたのですが、「ありがとう。よかったら…」とポケットから差し出したのは一口チョコ。思わず、「すみません。ありがとうございます!」と返しましたが、出発後、身構えていた自分が少々恥ずかしくなりましたね。

「世の中捨てたもんじゃない」

年長者の乗客相手に言う言葉ではないのですが、ついそんなことを思った乗務でした。

良いこと悪いこと含めて、本当に色々な方が乗車するのが”路線バス”です。

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