14Sep
運転士の朝は早いです。始発の出発時刻から回送時間・始業点検の時間などを考慮すると朝4時台の出勤は不思議ではありません。
逆に終車の乗務になると退勤は0時を過ぎることも多いです。終点から車庫まで回送して洗車・納金・事務処理などを行うのでどうしても遅くなります。
それにしても、最近は日が昇るのがすっかり遅くなりましたし、昼は冷房を使っても始発や終車では冷房を使わないことも多々あり、季節の変わり目を肌で感じています。(この記事を書いているのは9月14日です)
早くサンマ&秋味(ビール)で晩酌をしたいと思う今日この頃です。
さて、このように運転士の朝は早く夜は遅いのが一般的ですので、多くの方は「始発に乗務した運転士が終車にも乗務することはない」と思われているでしょう。
しかし、勤務の中には始発と終車の両方に乗務する行路も存在します。
「えっ!」って思いますよね。
ただ、このケースは朝6時から夜23時まで運行しているような基幹路線ではなく、短い時間(朝7時から夜19時など)で運行されているコミュニティ路線のケースです。
以前、「拘束時間に含まれない中休勤務、休憩中も心身は解放されず過重労働の温床に!?」の記事でも書いたのですが、運転士の勤務は条件付きで「16時間拘束」と言うとんでもない勤務が認められています。
そうなると、先程のコミュニティ路線の場合、7時の運行開始に合わせて5時出勤、19時に運行を終えて洗車などを済ませて21時退勤と言う勤務も合法となりますので、一人の運転士が始発と終車に乗務することが可能となるわけです。
もちろん、運行本数が減るデイタイムを中心に休憩が設けられてはいるものの、朝から「今日は長いなー」とブルーになるのが本音で、夕方になると足が疲れてクラッチ操作も少々雑になってしまいます。(終車を終えると「ようやく終わりだー!」と達成感を感じるのが救いですけどね。)
こんな感じで、バス運転士も色々な勤務スタイルがあるのですが、「今日の勤務はおいしい!」と思える勤務に巡り合うことは少ないのが現実です。